小笠原で見つけたかった虫の筆頭にあげられるのが、アシブトメミズムシ。
以前徳之島で幼虫を1頭だけ採集したことがあり、その裏面がこのブログのトップ画像になっています。「改訂版昆虫の図鑑」にもアシブトメミズムシを掲載していますが、成虫ではなく、幼虫の標本写真を載せてしまい、次の増刷の時には差し替える予定です。そのために成虫の標本が欲しかったのです。
昨年は聟島にて土篩をしていたときに発見しましたが、これは提出してしまったので、自分のものにはなりません。今回はここ父島で採集したいと思っていましたので、見つけたときの喜びはひとしおでした。
とても愛らしい目をしていますが、肉食のカメムシなので、口吻を突き立てられると痛いです。
さらに数匹を確保。同じ容器に入れていたら、なんとその場で交尾が始まりました。
このまま飼育をしてみようと思って宿に持ち帰りましたが、無人島での調査から帰ってきたら全滅していました(>_<)